朱喜哲さん×三宅香帆さんスペシャルトーク(1)本と読書の意味
令和8年4月に発行した「ほんのわミニ」。
「本のまち八戸ブックフェス2025」で開催した哲学者・朱喜哲さんと文芸評論家の三宅香帆さんによるスペシャルトークイベント「本と読書と書店〜私と世界をつなぐもの〜」の特別ダイジェスト版を誌面に掲載しました。
私的なものと公共的なもの、そしてそれをつなぐ本や書店の役割について、さまざまな角度からお話ししていただきました。
ここではお二人の対談完全版を、7回の連載記事としてご紹介していきます。
■スペシャルトークイベント
本と読書と書店〜私と世界をつなぐもの〜

本と読書の意味
朱 喜哲さん(以下朱):こんにちは。今回お招きにあずかりました哲学者の朱喜哲です。
三宅 香帆さん(以下三宅):文芸評論家の三宅香帆です。よろしくお願いします。
朱:私は去年も呼んでいただきまして、NHK番組「100分de名著」プロデューサーの秋満吉彦さんとのトークで、初めて八戸に来たんですが、すっかり八戸に魅了されまして、イベントの翌日には館鼻岸壁の朝市も朝4時から行ってきました。
三宅:すごいですね。朝4時からビール呑んだんですか。
朱:日の出とともに、牡蠣をつまみながらビールを呑むという至高の体験をさせていただきました。ですので、今年もお声がかかった時に、これはもう絶対また来たいし、よい座組にしたいという思いがありました。
八戸市ではこのブックセンターが中心になって「本のまち」というまちづくりをされています。それは単にハコだけではなくて、小学生にブッククーポンを配布していたり、ブックフェスの中のブックリサイクルフェアなどで小中学校の図書館の本をどんどん入れ替えていたり、実態のあることをやっているという点に感銘を受けました。
この実践を広く知ってもらい、ムーブメントがいろいろなところに広がるとよいなと考えたときに、対談相手は三宅香帆さんしかいないなと。
いま本や読書について、これほど語っていらっしゃる方は他にいないと思うので、三宅さんに「本のまち八戸」に来ていただかないわけにはいかないという使命感を勝手に持ちまして。
それでぜひ、と三宅さんにお願いしたら、引き受けてくださったという経緯です。八戸の皆さんに三宅さんをご紹介できて、非常にうれしく思っております。
三宅:ありがとうございます。こういうブックフェスが町の中心で開催されるというのが、なんて素敵なんだ!と思いました。朱さんも、八戸市のアンバサダーなのかな?っていうくらい熱心にお話ししてくださって。
朱:昨年が初で、じつはまだのべ3日間しかいないんですけど(笑)
三宅:八戸がいかに素晴らしい「本のまち」か、朱さんに教えていただいたんですけれど。今日のブックフェスでは、様々な書店さんや古書書店さんが集まっていて、本当にいい本をたくさん販売していましたね。イベント後に買いに行こうと思います。こんな素敵なイベントを開催している八戸という町に来られてすごく嬉しいです。今日はよろしくお願いします。
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