八戸ブックセンターの隠れたベストセラー
2017.10.16
こんにちは、スタッフのnaoです!
10月に入り、いよいよ年の瀬も意識するようになってきました。年の瀬といえば……八戸ブックセンターのオープンも12月で、ついに1周年が間近に迫ってきたんだなぁと感慨深い気持ちです。
去年、オープン記念の企画として開催したもののなかに、八戸を代表する作家・三浦哲郎さんの短編集、「野」にあたらしいカバーをかけるというプロジェクトがありました。この「野」は、八戸ブックセンターのかくれたベストセラーとして、たくさんの方にお手にとっていただいています。
「野」は、八戸を舞台とした短篇集で、昭和49年に発表されました。
現在は講談社文芸文庫のラインナップのひとつとして発行されており、シリーズ共通のカバーデザインとなっていますが、刊行当時は単行本・文庫本ともに画家・装幀家の司修さんが描いたうみねこが装画として描かれていました。
このプロジェクトで司さんに描きおろしていただいた装画には、スカートとハイヒールをはいたうみねこが描かれており、カジュアルな印象を受けます。これには、若い人にも手にとってもらいたいという司さんの思いが込められています。
数量限定ということで一時は品切れとなりましたが、今回のプロジェクトをきっかけに増刷がかかり、八戸ブックセンターでの販売冊数は150冊を超えました。作品がこれだけの人たちに届いたことを、とてもうれしく思っています。
今後も八戸ブックセンターでは「野」を大切に販売していきます。お立ち寄りの際にはぜひお手にとってみてくださいね!
参考
ギャラリー展示「司修と三浦哲郎」 https://8book.jp/bookcenter/215/
【司修と三浦哲郎】ギャラリートーク「いいなぁ」 https://8book.jp/bookcenter/474/
【司修と三浦哲郎】八戸ブックセンターオリジナルカバー版『野』 https://8book.jp/bookcenter/435/
レポート・司修さんによるギャラリートーク「いいなぁ」 https://8book.jp/bookcenter/670/