【パワープッシュ作家】佐藤正午さんの「月の満ち欠け」

「パワープッシュ作家」は、八戸ブックセンターが中心となり、特定の作家や作品を決めて市全体で盛り上げていく企画です。

 

平成29年4月に岩波書店から刊行された「月の満ち欠け」。佐藤正午さんの書き下ろし小説としてはほぼ20年ぶりとなる作品で、非現実的な設定だからこそ描きだすことができた美しい愛の物語です。
編集を手がけられた岩波書店の坂本政謙さんは八戸ご出身で、作品に出てくる主人公や登場人物も八戸出身、随所に八戸という言葉が登場する作品です。八戸ブックセンターでは、この作品の魅力を八戸市民のみなさんにさらに知っていただくために坂本政謙さんが選んだ本を館内で陳列したり、「月の満ち欠け」を読む読書会を開いたりと、さまざまな企画を開催いたします。
それぞれの企画は随時このページでご紹介していきます。企画を楽しみながら、ぜひ市内の書店さんや八戸ブックセンターで「月の満ち欠け」をお手にとってみてください!

 

 

■坂本政謙さんの選書した「ひと棚」(5/28更新)

「月の満ち欠け」を編集した、岩波書店の坂本政謙さんが選書した本を八戸ブックセンター館内に陳列いたします。手がけられた本について編集者ならではの視点でコメントを寄せていただいており、新たな本の魅力に出会えるフェアとなっています。平成29年5月27日より陳列を開始しており、3ヶ月程度開催いたします。

 

 

■坂本政謙さんの「お手紙」(6/19更新)

「月の満ち欠け」の編集を手がけられた坂本政謙さんが、書店・関係者の方へ宛てて送られたお手紙をご紹介しています。

このお手紙は、プルーフ本(仮印刷された、本が発行される前の見本となる本)とともに送られたもので、「月の満ち欠け」が誕生する前夜のようすや、佐藤正午さんの作品を手がけることへの坂本さんの格別の想い、そして小説を書くことに対してとてもストイックである佐藤さんの姿などが書かれています。

今回は書店・関係者の方へ宛てたお手紙を、特別に八戸ブックセンターのウェブサイトで公開できることになりました。つくり手の熱意が伝わるこの文章を、八戸のみなさんにも読んでいただき、「月の満ち欠け」をお手にとっていただければと思います。お手紙は以下のページでご紹介しております。

【佐藤正午さんの「月の満ち欠け」】坂本さんのお手紙 
https://8book.jp/bookcenter/912/

 

 

■展示企画「「小説の読み書き」に登場する本たち」(8/4更新)

佐藤正午さんの著書「小説の読み書き」(岩波新書)で取り上げられている本を八戸ブックセンター館内にて陳列しています。「小説の読み書き」は日本の近代文学作品について、佐藤正午さんならではの語り口で書かれた文章読本です。佐藤正午さんの読み方と、小説の魅力、あわせてお楽しみください。

 

 

■成田本店みなと高台店 櫻井美怜さんからのコメント(6/14更新)

八戸市内の書店・成田本店みなと高台店スタッフの櫻井美怜さんからのコメントが届きました!櫻井さんのコメントは岩波書店の「月の満ち欠け」商品ページにも掲載されており、このページのコメントはその加筆版となっています。

 

本というのは数百頁の間に数ヶ月、あるいは数十年という月日が流れており、現実よりも「早く」時間が流れているのが常だ。ただ「三日月」を見ただけでは、欠けてゆくところなのか、これから満ちてゆこうとしているのかわからないように、小説の中をゆるやかに進んでいると思っていた時間の流れが、実は逆行していたのではないかと思わされるすべらかな文章。私の生ははたして私のものなのだろうか。小さな疑問符はやがて大きな濁流となり、私達読者を飲みこんでゆく。物語の起点でもあり終点でもあるこの八戸の地でこの作品を読める喜びをかみしめながら本を閉じた。

(成田本店みなと高台店 櫻井美怜さん)

 

 

■本のまち読書会「「月の満ち欠け」を読む2」(7/27更新)

平成29年6月に読書会「「月の満ち欠け」を読む」を開催いたしましたが、このほど「月の満ち欠け」が第157回直木賞を受賞したことを記念して、第2弾を開催いたします。「月の満ち欠け」の内容についてはもちろん、この作品が完成するまでのストーリーを、佐藤正午さんのインタビューなどから読み解いていきましょう。

 

本のまち読書会「「月の満ち欠け」を読む 2」

日時:平成29年8月27日(日) 14:00~16:00
場所:八戸ブックセンター 読書会ルーム
入場料:無料
ただし、原則ワンドリンク制とします。入場時に八戸ブックセンターのカウンターでドリンクをご注文ください。
定員:10名
定員になりしだい受付を終了させていただきます。
申込:このページ下部の専用フォームからお申し込みすることができます。
また、八戸ブックセンターのカウンター、お電話(0178-20-8368)でもご予約を承っております。

詳細・お申し込みフォームは以下のページで公開しています。
https://8book.jp/bookcenter/980/

 

 

■本のまち読書会「「月の満ち欠け」を読む」(5/28更新)

「月の満ち欠け」を読みあう読書会を開催します。読んだ後に語り合いたくなるような仕掛けが最後に隠されているこの本を、深く語り合いましょう!

 

本のまち読書会「「月の満ち欠け」を読む」 終了しました。

日時:平成29年6月17日(土) 14:00~16:00
場所:八戸ブックセンター 読書会ルーム
入場料:無料
ただし、原則ワンドリンク制とします。入場時に八戸ブックセンターのカウンターでドリンクをご注文ください。
定員:10名
定員になりしだい受付を終了させていただきます。
申込:八戸ブックセンターのカウンター、お電話(0178-20-8368)ウェブサイトでご予約を承っております。

詳細・お申し込みフォームは以下のページで公開しています。
https://8book.jp/bookcenter/817/

 

 

■書誌情報

「月の満ち欠け」

著者:佐藤正午(さとう・しょうご)
発行:岩波書店
刊行日:平成29年4月5日
ISBN:9784000014083
定価:本体1,600円+税
https://www.iwanami.co.jp/book/b283991.html

 

 

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