【本のまち取材レポート】ぬいぐるみのおとまり会(南郷図書館 2020年9月のイベント)
2020.11.25
今回は、南郷図書館で9月23日に開催されたイベント、「ぬいぐるみのおとまり会」に潜入取材させていただきました。
この「ぬいぐるみのおとまり会」、もともとはアメリカの公立図書館ではじまったもので、子どもたちに本への興味を持ってもらうためのプログラムでした。
今ではアメリカ国内だけでなく、多くの日本の図書館でも開催されています。
子どもたちは自分の大切なぬいぐるみを一晩図書館にあずけて、ぬいぐるみたちは図書館のお仕事を手伝ったり、探検したり、おはなし会をひらいたり…。
その様子を図書館のスタッフの方が写真撮影し、次の日以降ぬいぐるみを迎えに来てくれた子どもたちにその写真と、おすすめの本を貸出するというのが基本的なおとまり会の流れです。
南郷図書館ではもう何年も前からこのイベントを毎年1回開催しています。
今年は新型コロナウイルスの関係で、参加できるぬいぐるみはいつもの半分。
(ソーシャルディスタンス、大事です!)
いつも参加受付開始からあっという間に定員に達してしまう、大人気イベントだそう。
南郷図書館は赤ちゃんと保護者向けのイベントや、お子さん向けのおはなし会が多く開催されているのが特徴です。
児童書が多く、広いスペースでゆっくりと本を楽しめるので、週末は多くの人で賑わっているとのこと。
南郷はJAZZの町として有名なので、こんなコーナーもありました。
また、八戸出身の芥川賞作家、三浦哲郎さんのコーナーも充実しています。
さて、ぬいぐるみのお泊まり会に戻ってみましょう…。
みんなが一生懸命、図書館のお仕事をお手伝いしているみたいです。
夜はみんなで一緒にお布団に入って眠ります。
図書館のスタッフさんはぬいぐるみたちの頑張る姿をすべて写真におさめて、みんなに渡すカードを作ってくれました。
今回初めて参加させていただいて感じたのは、親子連れの方や、地域の方に愛される南郷図書館だからこそできるとても優しいイベントだなぁということです。
自分の大切なぬいぐるみを一晩預けるというのは、多くの子どもにとって(わたしのような大人にとっても)信頼できる人や場所じゃないと開催できません。
自分の知らないところで、ぬいぐるみたちがどんな冒険をしているのか想像するだけでワクワクしますし、それを形にして残してもらえるのはとても嬉しく、よい思い出になりました。
新型コロナウイルスの影響で、南郷図書館もまだ以前のようにはおはなし会やイベントを出来ない状況が続いていますが、来年も無事にぬいぐるみのおとまり会が開催されることを願っています!(ななちゃんもぜひ参加したいとのことでした。)
※また、南郷図書館では、10月に“「ぬいぐるみのお泊まり会」でぬいぐるみさんたちが読んだ本”としてミニコーナーを作り展示したそうです。自分のぬいぐるみだけでなく、他の子たちがどんな本を読んだのか知る事ができてとっても素敵ですね!
このほかのイベント情報は以下のページからご覧いただけます。
http://www.lib.hachinohe.aomori.jp/event
また、南郷図書館はFacebookもありますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
フェイスブック:https://www.facebook.com/nango.public.library
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八戸市立南郷図書館
開館時間:月~金 9:00~19:00/土・日・祝日 9:00~17:00
休館日:国民の祝日の翌日(翌日が土・日曜日の時は、次の月曜日)
館内整理日(毎月末日、末日が土・日曜日の時は、直前の金曜日)
年末年始(12月28日~1月4日)
図書整理期間(年1回、15日以内)
※11月の休館日は4日(水)・24日(火)・30日(月)です。
住所:青森県八戸市南郷大字市野沢字中市野沢39-1
電話:0178-60-8100
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(スタッフ O田)