八戸ブックセンターで読書合宿! ~工大二高ワークショップレポート~

2018.12.26

平成30年8月6日に八戸工業大学第二高等学校(以下、工大二高)の生徒のみなさん11人が、八戸ブックセンターの見学と、ワークショップの体験をされました。

工大二高は10分間の朝読書や、クラス・学年を超えて読書を通じた交流を行う「読書合宿」を毎年実施するなど、生徒の読書活動を推進する取り組みをさまざま行っており、今年の4月には「子どもの読書活動優秀実践校」として、文部科学省から表彰もされています。

 

参考:

読書活動優秀実践校として文科省より表彰(工大二高)
http://www.kodai2-h.ed.jp/nikoinfo/others/3574

平成30年度 子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)の文部科学大臣表彰について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/1402798.htm

 

 

今回の八戸ブックセンターの見学・ワークショップは、「読書合宿」の一環として実施されました。

 

八戸ブックセンター所長より、施設開設の経緯やコンセプト、施設の使い方などについて説明を行ったあと、読書会シリーズ「ジャケ読!」をベースに、スタッフによるワークショップを実施しました。

館内から表紙が気になった本を選び、どんなところが気に入ったか語りあう「ジャケ読!」。

11人という大人数で実施するのははじめてということもあり、スタッフもどんな本が、どんな視点で選ばれるのかドキドキ……!20分ほどの時間で選ばれた本はこちら。

小説、自己啓発、エッセイなど、さまざまなジャンルの本が選ばれるなか、スタッフが一番気になったのは「大河原邦男画集」。表紙のインパクトはもちろんですが、初代ガンダムの画集を高校生が選ぶのは意外……。やはりガンダムが好きで、原作にも登場しないプロトタイプのモビルスーツが載っていたり、初めて見る機体もあったから選んだそう。八戸ブックセンターでこの本を発見してもらえて、スタッフもとてもうれしくなりました!

タイトルのインパクトで選んでくれた生徒さんも多くいらっしゃいましたが、カフカの作品をよく読むから(「絶望名人カフカの人生論」フランツ・カフカ著/飛鳥新社刊)、仏教系の大学に進む予定で命のことに興味があるから(「最後まで、あるがまま行く」日野原重明著/朝日新聞出版刊)という風に、自分の興味関心のある作家や分野から選んでくれた生徒さんもおり、テーマで本を並べている八戸ブックセンターの本棚をよく見てくれているなぁという印象も持ちました。

 

順番に選んだ理由を発表してもらい、予定ではここで終了……の予定でしたが、少し時間があるということで急遽プログラムを変更。

選んでもらった本の冒頭部分を黙読してもらい、表紙から受けた最初のイメージから変わったかどうか…などを発表してもらうことになりました。

 

見返し・遊び紙に青い紙を使っており、内容(小説)のイメージにあわせて工夫された装丁だった(「スイミングスクール」高橋弘希著/新潮社刊)、古事記を読んでいて興味があり、それに関連づけて星座を紹介していたのでさらに読みたくなった(「星座で読み解く日本神話」勝俣隆著/大修館書店刊)、そしてイメージしていたものとは違った(「絶望名人カフカの人生論」フランツ・カフカ著/飛鳥新社刊)という感想なども挙げられました。

 

八戸ブックセンターではお客さまにあらたな本との出合いを体験していただけるよう本を陳列していますが、「ジャケット」に惹かれる本という切り口で本を選ぶことで、高校生のみなさんも普段と違った視点で、本に出合うことができたようでした。

たまに思ったものと違ったものだった!というときもありますが、それもひとつのおもしろさとして、ぜひ本選びを楽しんでいただければと思います!

 

 

(スタッフnao)

 

 

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