【本のまちブックフェス】哲学者・朱喜哲さん × 文芸評論家・三宅香帆さん スペシャルトークイベント「本と読書と書店 私と世界をつなぐもの」

昨年のブックフェススペシャルトークに登壇され大好評を得た哲学者の朱喜哲さんと、今年の新書大賞受賞作『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者である文芸評論家の三宅香帆さんが、「私的なもの公共的なもの」をキーワードに、「本を読むということ」や「本と出会う場としての本屋」など大いに語ってもらいます。昨年、京都での対談以来となる夢の対談イベントが八戸で再び実現!
 
 
朱喜哲さんからのメッセージ:
本はひとを「自分自身」にしてくれるもの。
三宅香帆さんはベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でそう書かれていました。本は、本と向き合うことは、読者を孤独にしてくれるのだと。
よくわかります。でも同時に、次のようにも言えるはずです。
本は、孤独な私と世界をつないでくれるものでもある、と。
街の本屋は、そこに並ぶ本たちは、自分をただの「私」にしてくれる私的なものであり、同時にそういう存在としての「私たち」を立ち上げてくれる公共的なものでもあります。
私的なものと公共的なもの。そのあいだにある、あるいはそれらを媒介する、本と本屋について、その文化の未来について、いっしょに話せたらと思います。
 
 
三宅香帆さんからのメッセージ:
街の本屋くらい、「私的」と「公共的」を行き来する場所はないなあ、と思います。
本棚を見つめ、買いたい本を見つけるとき、私自身はたったひとりであり、そこには作者と私の関係しかありません。
しかし、本棚から目を離し、店内へ振り向いてみると、そこにはお客さんがいて、書店員さんがいて、そしてたくさんの本という社会を反映する鏡があります。
本屋が街にあるということは、自分と社会をつないでくれる場所がそこにあるということではないでしょうか。
八戸で、本屋という文化の未来について語れること、とても楽しみにしています!
 
 
 
 

◆哲学者・朱喜哲 × 文芸評論家・三宅香帆 スペシャルトーク「本と読書と書店 私と世界をつなぐもの」

日時:令和7年9月27日(土)14:00~

ゲスト:朱喜哲さん(哲学者)、三宅香帆さん(文芸評論家)

場所:八戸ポータルミュージアムはっち 1階 シアター1
※入場・受付口が駐車場側(番町スタジオ)からとなりますので、ご注意ください。

入場料:無料

定員:60名程度 
※定員になりしだい受付を終了させていただきます。

申込: このページ下部の専用フォームからお申し込みすることができます。また、八戸ブックセンターのカウンター、電話(0178-20-8368)でもご予約を承っております。(展示・イベント会場であるはっちは申込先ではありませんのでご注意ください。)

主催:八戸ブックセンター

 
 
◆ゲストプロフィール
 

撮影:石井真弓


 
 
朱 喜哲  (ちゅ・ひちょる)
 
哲学者。1985年大阪府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学社会技術共創研究センター招へい准教授ほか。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。著書に『人類の会話のための哲学』(よはく舎)、『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)、『バザールとクラブ』(よはく舎)、『100分de名著 ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』』(NHK出版)。共著に『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(さくら舎)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』『在野研究ビギナーズ』、『信頼を考える』(勁草書房)など。共訳に『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(ブランダム著、勁草書房)などがある。

 

 

撮影:小石謙太


三宅 香帆 (みやけ・かほ)

文芸評論家。1994年高知県生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士前期課程修了。京都市立芸術大学非常勤講師。天狼院書店京都支店長、リクルート社を経て独立。小説や古典文学やエンタメなど幅広い分野で、批評や解説を手がける。著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書。新書大書2025受賞作)『娘が母を殺すには?』(PLANETS)等多数。

 

 

◆書誌情報

 


「〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす: 正義の反対は別の正義か」

著者:朱喜哲
発行:太郎次郎社エディタス
価格:2,420円(税込)
ISBN:978-4-81180-860-4
刊行日:2023年8月29日

 

 


 
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

著者:三宅香帆
発行:集英社
価格:1,100円(税込)
ISBN:978-4-08721-312-6
刊行日:2024年4月17日

 

 
お申し込みフォーム
 ※申込イベント名の部分に「9/27朱さん×三宅さんスペシャルトーク」とご記入ください。

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