ギャラリー展「ブックデザイナーの仕様書展2024」

 

ブックデザイナーがつくる「仕様書」は、いわば本の設計図。

本を手に取ったときに最初に感じるのは、重さ、カバーなどの質感や手触り。そしてときには、本を開いたときの紙の匂いまでも。私たちは、読む前から、知らぬうちに本の雰囲気を感じとっていることに気づかされます。

「ブックデザイナーの仕様書展」。3回目となる今回は、名久井直子さん、水戸部功さん、重実生哉さんがデザインした本を、仕様書とともにご紹介します。ブックデザインという視点から、本を味わってみてください。

なお、名久井さん、水戸部さん、重実さんに「ブックデザインをするときに大切にしていること」をテーマにコメントをいただきました。会場でご紹介いたしますので、ご来場の際はぜひご覧ください。

 

 

【展示で紹介する本】

名久井直子さんがデザインした6作品

・「100年ドラえもん 豪華愛蔵版 45巻セット」「100年大長編ドラえもん 豪華愛蔵版 20巻セット」藤子・F・不二雄(小学館)

・「藤子・F・不二雄 SF短編コンプリートワークス 愛蔵版【Ultimate Edition】全10巻」藤子・F・不二雄(小学館)

・『遠慮深いうたた寝』小川洋子(河出書房新社)

・『黄色い家』川上未映子(中央公論新社)

・『あたしとあなた』谷川俊太郎(ナナロク社)

『魔女のカレンダー(「GIFT STORYBirthdayー」シリーズ)』万城目学(ミモザブックス)

 

水戸部功さんがデザインした6作品

・『オクトローグ』酉島伝法(早川書房)

・『ポリフォニック・イリュージョン』飛浩隆(河出書房新社)

・『表現を仕事にするということ』小林賢太郎(幻冬舎)

・『鯖』赤松利市(徳間文庫)(徳間書店)

・「スタニスワフ・レム・コレクション 第Ⅱ期7 既刊5巻」スタニスワフ・レム(国書刊行会)

・「アジア人物史」既刊12巻 監修=姜尚中 (集英社)

 

重実生哉さんがデザインした6作品

・『花森安治の広告デザイン暮しの手帖のポスターと新聞広告』花森安治(暮しの手帖社)

・『From the Sea』加藤泉(Potziland Records

・『わたしの、本のある日々』小林聡美(毎日新聞出版)(毎日文庫)

・『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』原田マハ(幻冬舎)

・「STANDARD BOOKS」シリーズ 全21点(平凡社)

・『レスター・バングス  伝説のロック評論家、その言葉と生涯』ジム・デロガティス著/田内万里夫訳(TONKACHI BOOKS

 

 

◆ブックデザイナーの仕様書展2024

期間:令和6年9月21日(土)〜11月24日(日)

会場:八戸ブックセンター ギャラリー

入場料:無料

主催:八戸ブックセンター

 

 

ブックデザイナーの仕様書展 スペシャルトーク

日時:令和61026日(土)14:00

ゲスト:名久井直子さん、水戸部功さん、重実生哉さん

場所:八戸市美術館 スタジオ

入場料:無料

定員:50名程度

申込: このページ下部の専用フォームからお申し込みすることができます。また、八戸ブックセンターのカウンター、電話(0178-20-8368)でもご予約を承っております。(イベント会場である美術館は申込先ではありませんのでご注意ください。)

主催:八戸ブックセンター

 

 

ゲストプロフィール

 

写真:井上佐由紀


名久井直子(なくい・なおこ)

ブックデザイナー

1976年生まれ。1997年武蔵野美術大学卒業。広告代理店を経て、装丁の仕事をはじめ、現在に至る。

2014年第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞

2022BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLDにてBronze Medal受賞。

 

 

 


水戸部 功(みとべ・いさお)

ブックデザイナー

1979年生まれ。2002年多摩美術大学卒業。在学中から装丁の仕事をはじめ、2003年より菊地信義に師事。文芸書、人文書の装丁を中心に活動。2011年、第42回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。2024年、名久井直子との展示会「BOOKS」開催(竹尾 見本帖本店/福岡見本帖巡回)。編著に、『現代日本のブックデザイン史 1996-2020』(川名潤、長田年伸、アイデア編集部共編、誠文堂新光社、2021年)、『装幀百花 菊地信義のデザイン』(講談社文芸文庫、2022年)、作品集『BOOKS』(竹尾、2023年)。

 

 

 


重実生哉(しげざね・いくや)

グラフィックデザイナー

1979年生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。モリサキデザインなどを経て2006年独立。2018年株式会社SHIGEZANE設立。書籍のデザインを中心にグラフィックデザインを手がける。高知県在住。

最近の仕事に原田マハ『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』(幻冬舎)、『花森安治の広告デザイン 暮しの手帖のポスターと新聞広告』(暮しの手帖社)、加藤泉『From the Sea』(Potziland Records)、小林聡美『わたしの、本のある日々』(毎日新聞出版)などがある。

 

 


お申し込みフォーム
※イベント名のところに「10/26 仕様書展トーク」とご記入ください。


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