シンポジウム「八戸で語る 安藤昌益の21世紀」: 生誕320年 没後260年記念 安藤昌益フェスティバル

1月7日は、管啓次郎さん、木村友祐さん、山内明美さんをお招きし、徹底した男女平等やエコロジーといった、封建時代当時に世界的にも類を見ない極めて独創的な安藤昌益の思想が、21世紀の現代にどのような形で通じうるものかを探るシンポジウムを開催します。

 

◆パネリストからのコメント

人が人を支配し苦しめる。それに徹底的に抵抗しようとしたのが安藤昌益の思想でした。彼の時代の八戸を想像しながら、その意味を現代に転送してみる。そんな集いになればと思っています。――管啓次郎

 

安藤昌益に関心はあっても、昌益の独特な思想に踏み込むにはきっかけが必要だった。今回がそのきっかけであり、土に根ざした昌益の思想が現代のぼくらをいかに大きく揺さぶるのか、恐れつつ楽しみにしている。――木村友祐

 

安藤昌益は江戸中期にあって、文字を持たない人びと、女性や子どもへの優しいまなざしを持っていました。そして、人間の法(さかしら)が天災や争いを引き起こすのだと考えていました。戦争やレイシズムが止まないこの世界に、安藤昌益を召喚する試みになればいいと思っています。――山内明美

 

 

■生誕320年 没後260年記念 安藤昌益フェスティバル シンポジウム「八戸で語る 安藤昌益の21世紀」

日時:令和6年1月7日(日)14:00~16:30

パネリスト:管啓次郎さん(詩人、比較文学者)、木村友祐さん(小説家)、山内明美さん(社会学者)

場所:八戸ポータルミュージアムはっち シアター2

入場料:無料

申込このページ下部の専用フォームからお申し込みすることができます。
また、八戸ブックセンターのカウンター、電話(0178-20-8368)でもご予約を承っております。
定員に達したため、受付を終了しました。

主催:八戸市(八戸ブックセンター) 八戸市公民館(指定管理者:㈱アート&コミュニティ) 安藤昌益資料館

後援:デーリー東北新聞社 東奥日報社 コミュニティラジオ局BeFM ㈱八戸テレビ放送(順不同)


 

◆安藤昌益とは

  「さて、昌益先生の思想であるが、ひと言やふた言では言いかねる。

   ――世界で最初に「働かざる者は喰うべからず」と喝破した。

   ――世界で最初に「男女同権」を唱えた。

   ――世界で最初に「万人平等」を説いた。

   ――世界で最初に「開発の害」に言及した。

   ――世界で最初に「環境保護」を訴えた。

   どれも正しい。」

           井上ひさし「昌益先生の辞典」

(『ニホン語日記』文春文庫所収/『ひと・ヒト・人 ベスト・エッセイ続』ちくま文庫再録)

世界初のエコロジスト ~安藤昌益とは~

 江戸時代中期という封建時代まっただなかにあって、身分制度を否定し、富める者も貧しい者もいない平等な社会を説いた安藤昌益。

かつて青森県八戸市に住み、町医者をしながら、他に類を見ない独創的な思想を生み出しました。

その考え方は、「直耕(ちょっこう)」、「互性(ごせい)」など、独自の言葉で表されています。 

また、自然と人間とが調和する社会を目指した昌益の思想は、現代にも通じ、世界初のエコロジストともいわれています。

(安藤昌益資料館HP「安藤昌益とは」より)

https://shoeki.org/%e5%ae%89%e8%97%a4%e6%98%8c%e7%9b%8a%e3%81%a8%e3%81%af/

 

◆パネリスト

管 啓次郎(すが・けいじろう)

撮影 はぎひさこ


詩人、比較文学研究者。明治大学理工学部教授(批評理論)。現在、ミネソタ大学アジア中東研究学科客員主任教授。『斜線の旅』(インスクリプト)にて読売文学賞受賞(2011)。最近の著書として『エレメンタル』(左右社)『本と貝殻』詩集『一週間、その他の小さな旅』(以上、コトニ社)がある。東日本大震災のあと、小説家・古川日出男らと朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作、これまでに2017年の八戸公演を含め各地で20回以上上演。2021年春、無観客上演された古川作・演出の『コロナ時代の銀河』の記録映像(河合宏樹監督)はYouTubeで公開されている。https://www.youtube.com/watch?v=X_I1SCNECTc

 

木村 友祐(きむら・ゆうすけ)

撮影 金川晋吾


小説家。愛猫家。郷里・八戸の方言を取り入れた『海猫ツリーハウス』(集英社)でデビュー。演劇プロジェクト「東京ヘテロトピア」(Port Bの高山明氏構成・演出)に参加、東京のアジア系住民の物語を執筆。2014〜2020年、管啓次郎氏の呼びかけで始まった、主流から外れた小さな場所や人々を大切に描いた作品を選ぶ「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の選考委員。著書に『幼な子の聖戦』(集英社)、『イサの氾濫』(未來社)、温又柔氏との往復書簡『私とあなたのあいだ──いま、この国で生きるということ』(明石書店)など。

 

山内 明美(やまうち・あけみ)


宮城教育大学教育学部准教授。専攻は歴史社会学、社会思想史。日本社会における東北地方の位置と社会構造について、とりわけ中央と地方の差延をめぐる文化的政治について研究している。近年は石渡博明氏を講師に迎え、月例での安藤昌益勉強会を開催し、北東北の思想についても勉強中。著書に『こども東北学』(イースト・プレス)、姜信子氏との往復書簡『忘却の野に春を想う』(白水社)など。

 

 

◆「生誕320年 没後260年記念 安藤昌益フェスティバル」関連イベント

安藤昌益一人芝居「出立つ日 ~高橋大和守 出奔す・・・・・・ 安藤昌益 八戸を出て 比内二井田へ向かう~」

日時:令和6年1月8日(月祝)14:00開演(13:30開場)

出演・作:柾谷伸夫さん(演劇集団ごめ企画代表。八戸市公民館々長)

場所:八戸市公会堂文化ホール(八戸市公民館ホール)

入場料:無料

申込:事前整理券配付制となります。
整理券配付は12月1日より八戸ブックセンター、八戸市公会堂で受付いたします。

主催:八戸市(八戸ブックセンター) 八戸市公民館(指定管理者:㈱アート&コミュニティ) 安藤昌益資料館

後援:デーリー東北新聞社 東奥日報社 コミュニティラジオ局BeFM ㈱八戸テレビ放送(順不同)

詳細https://8book.jp/bookcenter/6231/

 

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