【土地と声】フォトレポート
平成29年12月17日に開催した八戸ブックセンターオープニング記念イベント「土地と声」当日の様子をフォトレポートでご紹介いたします。
第一部のワークショップは11時に読書会ルームで始まりました。
こちらは始まる前の様子です。
イベント前の最終打ち合わせをする木村さん、温さん、石田さん。なごやかな雰囲気です。
11時になりました。まずは八戸ブックセンター所長・音喜多からごあいさつ。
そして今回のゲスト、作家のみなさんのごあいさつ。
まずは管啓次郎さん。
石田千さん。
木村友祐さん。
温又柔さん。
八戸ブックセンターの読書会ルームと、はっち5階のレジデンス、
2グループにわかれて、ワークショップがはじまります。
こちらは読書会ルームのグループ。
講師は温又柔さんと、木村友祐さんで、課題本は温又柔さんの「来福の家」です。
まずは全員で一節ずつ朗読。
その後、一人ひとり自己紹介と、読んできた感想を話していきます。
そのひとつひとつに温さんと木村さんがていねいに受け応えます。
時には小説家として、作品への心掛けを語ってくださいました。
ちなみに、読書会ルームのようすは本棚の隙間から見えます。
すこし不思議な光景でしょうか。
こちらははっちレジデンスグループ。
課題本は石田千さんの「家へ」。
講師は石田千さんと、管啓次郎さんです。
皆で声を出して課題本を読むことから始まったワークショップ。
そのあと、全員で自己紹介をします。
グループに分かれ、課題本「家へ」について、
印象的な部分や心に残った箇所を、話し合います。
そのあと、それぞれのグループの代表者が、話し合った内容を発表します。
最後に、「家へ」の中から一番好きなセンテンスを紙に書き、それについて発表します。
読む人によって、とらえる箇所がまったく異なることに
読書する楽しみをあらためて感じた気がします。
第二部のトークイベントは16時から南部会館で開催しました。
今回、ワークショップ、トークイベントにご来場くださった方には
小冊子「土地と声」を差し上げています。
木村友祐さん、温又柔さん、管啓次郎さん、石田千さんが
「土地と声」をテーマに執筆してくださった掌編を収録したものです。
トークイベントの冒頭では、この小冊子のなかから、
ご自身の作品を朗読していただきました。
「土地と声」にまつわるお話。
八戸のお話も。
「八戸に来たから」と八戸弁で語る木村さん。
いま石田さんのゼミでは学生に新しい民話をつくらせているそうです。
八戸出身の学生さんが、イカをモチーフにした民話をつくっているらしく
石田さんがあらすじをお話してくださったのですが、
突拍子もないストーリーで、会場からも笑い声が。
八戸の中心街の交差点で流れる「乙女の祈り」。
曲の終わり方が気になった石田さんは、3回も立ち止まって聴いたそうです。
それを聞いた温さんは、台湾のごみ収集車が「乙女の祈り」を流していることをお話しされていました。
「乙女の祈り」で八戸と台湾がつながった!
土地に根づいた声、ことばを、書いて伝えること。
最後の管さんのお話を聞いて、その土地のことばでしか表せられないニュアンスを活字から読みとることも、
文学作品を味わうひとつの楽しみかたなのだと思いました。
終演後はサイン会を開催。大盛況でした!
管さん、木村さん、石田さん、温さん、ありがとうございました!
また、温さんが今回のイベントについて書かれたコラムが以下のサイトで公開されています。
こちらもぜひご覧ください!
11.土地と声をめぐって ――台湾系ニホン語人はいつまでも揺れている―― | をちこちMagazine http://www.wochikochi.jp/serialessay/2016/12/japanophone11.php