【ギャラリー展】ブックデザイナーの仕様書展2021

 

ブックデザイナーがつくる「仕様書」は、いわば本の設計図。

 

本づくりに関わるひとたちの想いをどうやって「本」という形にしていくか、数ある本の中からどうやって手にとってもらうか、一冊の本の中にはデザイナーの方たちのアイデアが詰まっています。

本展示では、ふだん目にすることがないこの「仕様書」と、その仕様書をもとにできあがった「本」を一緒にご紹介します。

今回参加くださるのは、川名潤さん、鈴木千佳子さん、山田和寛さんです。1冊の本が本という形になるまでには、どんなアイデアや試行錯誤があるのでしょうか。仕様書を通じて、デザイナーのみなさんの頭の中を、ぜひのぞいてみてください。

なお、川名さん、鈴木さん、山田さんそれぞれに”ブックデザインをするときに大切にしていること”というテーマでコメントをいただきました。会場に仕様書とともに展示いたしますので、ご来場の際はぜひご覧ください。

 

【展示にて紹介する本】

川名潤さんがデザインした6冊
・『ホテル・アルカディア』石川宗生(集英社)
・『バグダードのフランケンシュタイン』アフマド・サアダーウィー(集英社)
・『群像』2020年1〜12月号(講談社)
・『アクティベイター』冲方丁(集英社)
・『スナックバス江』フォビドゥン澁川(集英社)
・『完全版ピーナッツ全集』チャールズ・M・シュルツ(河出書房新社)

鈴木千佳子さんがデザインした6冊
・「学びのきほんシリーズ」(NHK出版)
・「〆切本シリーズ」(左右社)
・『彼女の体とその他の断片』カルメン・マリア・マチャド(エトセトラブックス)
・『どこにでもあるケーキ』三角 みづ紀/塩川いづみ(ナナロク社)
・『わたしの好きな季語』川上弘美(NHK出版)
・『クマのプーさんとぼく』/『クリストファーロビンのうた』A・A・ミルン/E・H・シェパード (河出書房新社)

山田和寛さんがデザインした6冊
・「音楽家の伝記 はじめに読む1冊シリーズ」ひのまどか(ヤマハミュージックメディア)
・『作字百景:ニュー日本もじデザイン』グラフィック社編集部・編(グラフィック社)
・『かたちは思考する:芸術制作の分析』平倉圭(東京大学出版会)
・『目的で探すフォント見本帳』タイポグラフィ・ブックス編集部(株式会社ビー・エヌ・エヌ)
・『みんなのコミュニズム:この世界はどう変わるの?ちょっとしたおはなし。』ビニ・アダムザック(堀之内出版)
・『心友:素顔の井上ひさし』小川荘六(作品社)

 

 

■ギャラリー展「ブックデザイナーの仕様書展2021」

期間:令和3年1月30日(土)~令和3年5月9日(日)

場所:八戸ブックセンター ギャラリー

入場料:無料

主催:八戸ブックセンター


ブックデザイナーの仕様書展2021ちらし(表)PDF

ブックデザイナーの仕様書展2021ちらし(裏)PDF

 

 

◆参加デザイナー プロフィール    

 


川名潤(かわな・じゅん)
装丁家

1976年千葉県生まれ。INFOBAHNprigraphics inc.を経て2017年川名潤装丁事務所を設立。文芸、漫画の装丁やエディトリアルデザインを中心に活動。最近の装丁に今村翔吾『じんかん』、恩田陸『スキマワラシ』、金原ひとみ『fishy』、ブレイディみかこ『ブロークン・ブリテンに聞け』、乗代雄介『旅する練習』、鳥飼茜『サターンリターン』、ヤマシタトモコ『違国日記』など。雑誌は現在「小説推理」(双葉社)、「群像」(講談社)のデザインを担当。「群像」にて「極私的雑誌デザイン考」を連載中。

 


鈴木千佳子(すずき・ちかこ)

グラフィックデザイナー

1983年生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。
2007年より文平銀座に在籍し、2015年よりフリーランス。
装丁などグラフィックデザインの仕事に携わる。

最近の装幀に、『彼女の体とその他の断片』(カルメン・マリア・マチャド著/小澤英実、小澤身和子、岸本佐知子、松田青子訳/エトセトラブックス)、『かしこくて勇気ある子ども』(山本美希著/リイド社)、『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(左右社)、『どこにでもあるケーキ』(三角みづ紀著/ナナロク社)『わたしの好きな季語』(川上弘美著、NHK出版)、『きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる』(イギル・ボラ著/矢澤浩子訳/リトルモア)などがある。

 

 


山田和寛(やまだ・かずひろ)
[nipponia]
デザイナー

1985年生まれ東京都出身。2008年多摩美術大学卒業。松田行正率いるマツダオフィス/牛若丸でブックデザインを学んだ後、Monotypeで和文書体「たづがね角ゴシック」を設計。2017年にデザインスタジオnipponiaを立ち上げ独立。書籍の装丁を軸に書体設計も行う。仮名書体「NPGヱナ」「NPGクナド」、文芸誌「群像」の書体等を制作。手がけた装丁に『日本のZINEについて知ってることすべて:同人誌、ミニコミ、リトルプレス―自主制作出版史1960~2010年代』(ばるぼら/野中モモ)、『作字百景:ニュー日本もじデザイン』(グラフィック社編集部編)などがある。

URL: www.nipponia.in
twitter: @ymdkzhr
instagram: @ymdkzhr

 

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