【名著案内の達人対談】 哲学者・朱喜哲さん × 教養番組プロデューサー・秋満吉彦さん トークイベント「名著に触れるということ」
イベントは終了しました。皆様のご来場誠にありがとうございました。
※定員に達しましたので、受付を終了いたしました。
今年2月の「100分de名著」でローティ『偶然性・アイロニー・連帯』を鮮やかに解説した哲学者の朱喜哲さんと、同番組プロデューサーで数々の名著を番組に採用してきた「名著紹介の達人」である秋満吉彦さんが「読書するということ」や「教養を学ぶきっかけ(としてのTV)」など大いに語ってもらいます。
朱喜哲さんからのメッセージ
哲学者ローティは、「人間とは受肉したボキャブラリー(語彙・ことばづかい)だ」と言います。
私たちは、読んできた本、とりわけそれぞれにとって「名著」と呼べるような本から(も)できている、と言えるかもしれません。
私自身にも、たしかに自分の血肉となっている本たちがあります。
本のまち・八戸で、本を愛する皆さんと、それぞれにとって自分を形づくっている本たちの話ができることを楽しみにしています。
秋満吉彦さんからのメッセージ
「読書という体験」は不思議なものです。
ふだん私たちが「こうしたい」「ああなりたい」と欲しているのとは全く別のところへ、思いもよらないかたちで導いてくれるからです。
その後の人生のあり方すら大きく変わってしまうような一冊の本との出会い、魂の奥に否応なく滲み込んでいくような一文と出会い。
そんな「一回きりしか起こりえないようなやり方で、たがいに働きあうような瞬間」のことを、作家ミヒャエル・エンデは、「モモ」という作品の中で、「星の時間」と呼んでいます。
本を大切にされている八戸の皆さん、そして、言葉について深く思索を続けている哲学者の朱喜哲さんと楽しく語らう中で、「星の時間」を共有できたらと願っています。
◆哲学者・朱喜哲 × 教養番組プロデューサー・秋満吉彦 スペシャルトーク「名著に触れるということ」
日時:令和6年9月28日(土)15:00~
ゲスト:朱喜哲さん(哲学者)、秋満吉彦さん(TVプロデューサー)
場所:八戸ポータルミュージアムはっち 1階 シアター1
入場料:無料
定員:50名程度 ※定員に達しましたので、受付を終了いたしました。
※定員になりしだい受付を終了させていただきます。
申込: このページ下部の専用フォームからお申し込みすることができます。また、八戸ブックセンターのカウンター、電話(0178-20-8368)でもご予約を承っております。(展示・イベント会場であるはっちは申込先ではありませんのでご注意ください。)
主催:八戸ブックセンター
共催:よはく舎/マルジナリア書店(「版元ドットコム」加盟社)
◆ゲストプロフィール
朱 喜哲 (ちゅ・ひちょる)
1985年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学社会技術共創研究センター招へい准教授。 専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。著書に『〈公正〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)、『バザールとクラブ』(よはく舎)、『100分de名著 ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』』(NHK出版)、『人類の会話のための哲学』(よはく舎)。共著に『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(さくら舎)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版)、『在野研究ビギナーズ』(明石書店)など。共訳に『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(ブランダム著、勁草書房)などがある。
秋満 吉彦(あきみつ・よしひこ)
1965年生まれ。大分県中津市出身。熊本大学大学院文学研究科倫理学コース修了後、1990年にNHK入局。ディレクター時代に「BSマンガ夜話」「土曜スタジオパーク」「日曜美術館」「小さな旅」等を制作。その後、千葉発地域ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」、「100分 de 平和論」(第42回放送文化基金賞優秀賞)、「100分deパンデミック論」(第48回放送文化基金賞優秀賞)、「100分 de メディア論」(第55回ギャラクシー賞優秀賞)等をプロデュースした。現在、NHKエデュケーショナルで教養番組「100分 de 名著」のプロデューサーを担当。著書に『名著の予知能力』(幻冬舎新書)、『「名著」の読み方』(ディスカヴァー21)、『行く先はいつも名著が教えてくれる』(日本実業出版社)、『仕事と人生に活かす「名著力」』(生産性出版)、「狩野永徳の罠」(第三回立川文学賞大賞受賞作品・『立川文学Ⅲ』に収録・けやき出版)がある。