【八工大・公開講座】種差海岸の植生に萌える!〜津波に負けない強さのヒミツ〜
イベントは終了しました。皆様のご来場誠にありがとうございました。
6月12日(土)は、八戸ブックセンターが連携した八戸工業大学の公開講座を種差海岸で開催いたします。
大津波から10年。
種差海岸の岩の上などの陸上植物は、津波によりどのような影響を受け、どのように暮らしてきたのでしょうか。
津波の前年から毎年つづけてきた植生調査でわかってきた海岸の植物の強さと、厳しい環境下で生きるカビやキノコなどの菌類の活動について、植物学者と菌類学者の2人が無用に熱く(!)紹介します。
鮎川先生からのメッセージ
午後の野外での講座では、さまざまな花の咲く中、遊歩道や海岸を歩いて、海岸植物やキノコの生態やその生育環境を実感してみましょう。
日頃、種差海岸を散策することのない方の参加も大歓迎です。
星野先生からのメッセージ
意外に思われるかもしれませんが、海岸にキノコが生えるんです。
これ以外にも海浜植物を餌とする様々な菌類がいます。
そんな一般には地味にも見える菌類たちが健気に生きる浜辺の世界を覗いてみませんか?
■【公開講座】「種差海岸の植生に萌える!〜津波に負けない強さのヒミツ〜」
日時:令和3年6月12日(土)11:00~14:30(途中昼休憩1時間あり。各自昼食のご準備をお願いいたします。)
場所:種差海岸(所定の場所に現地集合・解散となります。)
講師:鮎川恵理さん(八戸工業大学)、星野保さん(八戸工業大学)
参加料:300円(保険料)
定員:30名程度
定員になりしだい受付を終了させていただきます。
申込:八戸工業大学の公開講座のページをご覧いただき、6月4日(金)までに電話(0178-25-8005)かメール(kaikaku@hi-tech.ac.jp)でお申し込みください。メールでのお申し込みの際は、件名に「6/12参加希望」、本文に「氏名、生年月日、電話番号」をご記入ください。
(※申込期限6月4日(金)まで)
※定員に達したため、受付を終了いたしました。
主催:八戸工業大学
共催:八戸ブックセンター
その他:新型コロナウイルス感染拡大防止のため、下記の対応を行います。
・読書会ルームの扉は開放して行います。
・マスクの着用、手指の消毒をお願いいたします。(消毒液は館内に設置しております)
・今後の感染者数の状況によっては開催中止させていただく場合がございます。
◆講師紹介
鮎川恵理(あゆかわ・えり)
東京都生まれ。博士(理学)。
東京農工大学農学部在籍時より、国立極地研究所でコケ生物の生態を学ぶ。
その後、総合研究大学院大学極域科学専攻科へ進み、2000年第42次日本南極地域観測隊に参加。
2004年八戸工業大学助手として赴任。2016年より八戸工業大学バイオ環境工学科准教授。
2018年より八戸工業大学工学部生命環境科学科准教授。
現在は研究フィールドを青森県に移し、種差海岸の海岸植物や奥入瀬渓流などのコケを研究。
著書に『生態学が語る東日本大震災』(共著/文一総合出版)、『ベーシックマスター生態学』(オーム社)などがある。
現在、デーリー東北新聞コラム「私見創見」に連載中。
・私見創見 厳しい環境下で植生を維持 三陸海岸の植物 PDFデータ(2021年3月25日掲載)
『生態学が語る東日本大震災–自然界に何が起きたのか–』
鮎川先生 執筆担当
第3部 砂浜・海崖・海岸林
17 津波による海崖植物の変化
発行:文一総合出版
著者:日本生態学会東北地区会
価格:本体2,200円+税
ISBN:978-4-8299-7104-8
刊行日:平成28年3月
星野保(ほしの・たもつ)
名古屋大学大学院農学研究科を満期退学。
産業技術総合研究所生命工学領域研究戦略部を経て、2019年より八戸工業大学工学部生命環境科学科教授。
専門は菌類の低温適応とその産業利用。著書に『菌世界紀行–誰も知らないきのこを追って』(岩波書店)、
『菌は語る–ミクロの開拓者たちの生きざまと知性』(春秋社)『すごいぜ!菌類』(筑摩書房)。
専門を踏まえ、読者に沁みる(凍みるではない )スベリ芸を磨いている。
星野先生の菌語り(問題?)三部作