【本のまち取材レポート】「分類男子。」(八戸市図書情報センター 2020年8月メイン展示)
2020.09.18
今回は八戸駅ビルの1階にある「八戸市図書情報センター」で8月に展示された、「分類男子。」を取材してきました。
日本国内のほとんどの図書館が本を分類する際に、内容ごとに0〜9の10グループに分ける日本十進分類法(NDC)というものを使用します。
八戸市図書情報センターではこの日本十進分類法を擬人化し、架空の高校に通う男子高校生と教員、理事長の計10人のオリジナルキャラクターを生み出しました。
キャラクターのイメージづくりや設定は、スタッフの人たち全員で話し合いながら行ったそうです。
色付けもすべて色鉛筆で丁寧にされており、ただならぬ愛情と熱意を感じて胸が熱くなります!
キャラクターたちはそれぞれの番号に合わせて、0類は南部零司くん、3類は三戸圭吾くん…など八戸・南部地域にちなんだ苗字が名づけられており、各分類に合わせた性格や趣味も設定されています。
八戸市図書情報センターは八戸で一番雑誌の配架が多く、各種ジャンル110誌を揃えている図書館なので、キャラクターたちもそれぞれの愛読雑誌があるのが特徴。
プロフィールを読むと、好きな雑誌がキャラとなんとなく合っていて、「わかるわかる〜!」と共感しちゃいます。
そのキャラクターたちがそれぞれ3冊づつ選書をした本が、おすすめポイントが書かれたしおりを挟んで並べられています。
私が取材で訪れたときには、分類男子たちのおすすめ本はほとんど貸出中になっていました!
自分の推しキャラを見つける楽しさと、今まで知らなかった本を見つけて読む楽しさが一緒になった、とても面白い展示でした。
本展示は残念ながら8月31日で終了してしまいましたが、来年1月には続編で「分類女子。」が開催される予定だそうです。
その他にも毎月色々な展示やイベントがありますので、気になる方はぜひ、八戸市図書館公式の「イベント情報」ページをチェックしてみて下さい。
http://www.lib.hachinohe.aomori.jp/event
「分類男子。」が地元紙で取り上げられた記事はこちら
https://www.daily-tohoku.news/archives/41730 (デーリー東北)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/396918 (東奥日報)
(スタッフ O田)