第6回ビブリオバトルin八戸決勝戦レポート

2019.11.03

スタッフnaoです。

令和初のビブリオバトル決勝戦!11月2日にデーリー東北メディアホールで、第6回ビブリオバトルin八戸 決勝戦が行われました!今回のブログは当日のレポートです。

 

ビブリオバトルは5分で本を紹介し、2~3分の質疑応答を行ったあと、参加者の投票によってチャンプ本が決められます(ビブリオバトルin八戸独自のルールはこちら)。

 

今年も高校生の部、大学生の部、一般の部を勝ち進んだ6名の方がファイナリストとして登壇。高校生の部は3人とも女性で、SF作品が多いのも特徴的でした。

決勝戦一人目のバトラーは高校生の部Aから、大矢美咲さん。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(フィリップ・K・ディック:著/早川書房:刊)を紹介。

 

二人目のバトラーは一般の部Bから手嶋久敦さん。「残念な「オス」という生き物」(藤田紘一郎:著/フォレスト出版:刊)を紹介。

 

3人目は高校生の部Cから大川原菜摘さん。「NieR:Automata 長イ話」(映島巡・ヨコオタロウ:著/スクウェア・エニックス:刊)を紹介。

 

4人目のバトラーは高校生の部Bから天間凜鳳さん。「スイッチを押すとき」(山田悠介:著/角川グループパブリッシング:刊)を紹介。

 

5人目のバトラーは大学生の部から高橋大樹さん。「舟を編む」(三浦しをん:著/光文社:刊)を紹介。

 

最後、6人目のバトラーは一般の部Aから江尻伸太郎さん。「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(丸山正樹:著/文藝春秋:刊)を紹介。

 

観覧者のみなさんの投票が終わり、緊張の結果発表。

今回のチャンプ本は……

一般の部・手嶋久敦さんが紹介した「残念な「オス」という生き物」(藤田紘一郎:著/フォレスト出版:刊)に決定!

 

八戸東高校の生物の先生である手嶋さん。学校図書館の選書も担当されていて、本を選ぶ過程でこの本に出合ったそうです。

著者の藤田紘一郎さんは、自分の腸にさなだ虫を住ませ、名前をつけて育てていたことでテレビなどでも紹介された方です。さなだ虫につけていたサトミちゃんやキヨミちゃんといった名前は男性にも女性にもある名前で、さなだ虫が「雌雄同体」であることからこの名前をつけたということが本にも書かれているそう。雌雄同体で無性生殖をする生き物と、雌雄がわかれていて有性生殖をする生き物の違いの話から、この本に書かれている「オスが相手を選ぶ苦労の話」を紹介していくという展開でお話をすすめた手嶋さん。さすが専門分野ということもあり、どんどん引き込まれていきます。

クジャクのようにきれいな羽をつけてアピールをするような生き物もいれば、食べ物をプレゼントして気に入ってもらう生き物、他のオスの脇からすっと入っていって子孫を残そうとするような生き物まで、さまざまオスたちの例が載っているというこの本。「この本を読んで、ヒトのオスについてどう思いましたか?」という観覧者からの質問に、「いろんな人の顔を思い浮かべたり、自分のことのように思った生き物もあった」と回答されていて、会場からも笑い声があがりました。

 

 

生徒さんがちょうど修学旅行中なので、報告はすこし先になりそうとのこと。きっとみなさんお祝いしてくれることでしょう!

手嶋さん、おめでとうございます!

 

 

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